弱視や老眼など、利用者のニーズに応じて簡単に設定を変えられる

三重県桑名市は市の公式サイトに、簡単に文字を大きくしたり色合いを変えたりできる機能を試験的に導入した。視覚に困難を抱えた人も情報収集や各種の手続きを行いやすくする。

導入したのはITスタートアップのKANNON(名古屋市)が提供する「フェアナビ」というサービス。サイトの右側上部にあるボタンをクリックすると、老眼や弱視向けなど7つの項目が現れ、利用者の状態に応じて選べる。部分読み上げや動画の停止機能などもある。

桑名市で1月に開催されたスタートアップのイベントで同社がシステムを発表したのが導入のきっかけとなった。利用期間は9月末までの予定。

フェアナビはソフトバンク子会社でスタートアップ支援を手掛けるSTATION Ai(ステーションAi、名古屋市)や、名古屋市の名古屋プレミアム付き商品券のサイトなども導入している。

近年はあらゆる人がネット情報にアクセスできる「ウェブアクセシビリティ」が注目されている。KANNONの山下青夏最高経営責任者(CEO)は「もっとも効率的なアプローチがウェブの改善だ」と話す。

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