人や農作物に影響を及ぼす「光化学オキシダント」の被害を未然に防ごうと5月10日、岡山県に対策本部が設置されました。これから夏にかけて注意が必要です。

光化学オキシダントは自動車の排気ガスや工場の煙などに含まれる大気汚染物質が太陽の強い紫外線を受けて発生する酸化性物質の総称です。濃度が高くなると目や喉の痛みなどの症状が現れるほか、農作物の成長を抑制したり、収穫量が減るなどの影響があります。

岡山県では毎年5月10日から9月10日を「大気汚染防止夏期対策期間」と定め対策本部を設置、監視を強化しています。

(岡山県環境管理課大気保全班 坂本祐基班長)
「健康被害の報告は平成29年(2017年)にあり、それ以降はない。対策本部を設置し広報や監視体制の強化を行い県民の健康被害の防止に努める」

日差しが強く風が弱い日に濃度が高くなる光化学オキシダント。特に岡山県は全国的にも注意報の発令日数が多く、注意が必要です。

■光化学オキシダント注意報が出たら・・・

(平野桂子記者)
「太陽の紫外線に反応し発生する物質のため、注意報が出た場合は夕方まで室内で待機することが重要です。外出や屋外での激しい運動はできるだけ控えましょう。また、大気汚染物質の排出を少しでも抑えるために省エネに努めたり、エコドライブの実践なども心掛けたい事です」

県は期間中、注意報の発令情報をメールで配信するなどして健康被害が及ばないよう対策していくということです。

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