福島第一原発で、去年10月に発生した作業員の汚染事故を受け停止していた浄化設備が5月15日から運転を再開する。
このトラブルは、「汚染水」から放射性物質を取り除き「処理水」にする過程の浄化設備で、設備の洗浄中にホースが外れ、作業員2人が放射性物質を含む水で汚染されたもの。
責任者が不在で、防水の作業着の着用が徹底されなかったことなどが問題視されている。
東京電力は作業の管理体制を見直し、作業員への放射線防護教育を実施。
「対策が整った」としたうえで浄化設備の運転を再開する。
第一原発での水処理をめぐっては、別の浄化設備が稼働できているため、作業工程などに影響はないという。
この事故をめぐっては、原子力規制委員会が「作業で扱う物質の放射能濃度を考えると、重大な実施計画違反につながる恐れがあった」と指摘。今後も改善状況を監視するとしている。
東京電力は「作業の安全に万全を期す」としている。
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