総額26億円とされる総合建設会社ヤマウラの不正支出事件です。元社員の男とその長男が新たに1億8300万円を横領した疑いで再逮捕されました。これで3回目の逮捕となります。

業務上横領の疑いで再逮捕されたのは、ヤマウラの元社員・村田浩幸容疑者(63)と長男で長野市の会社役員・俊樹容疑者(35)です。

2人は共謀して2022年7月と2023年1月、浩幸容疑者が経理を担当していたヤマウラの子会社「ヤマウラ企画開発」の口座から合わせて1億8300万円を不正に引き出し、俊樹容疑者の会社の口座に振り込んで、横領した疑いです。

警察の調べによりますと、横領した金は俊樹容疑者がキャバクラの支払いやブランド品の購入にも充てていたということです。

2人はこれまでに同様の手口で合わせて6億5000万円を横領したとして2回逮捕起訴されています。

今月開かれた初公判では父親の浩幸容疑者の審理が行われ、1回目の起訴分3億6000万円分については起訴内容を認めました。

検察は冒頭陳述で長男の俊樹容疑者が当時勤めていた会社の業績を上げようと取引先への値引きや接待で借金するようになり浩幸容疑者に金の工面を依頼したことがきっかけだったと指摘しています。

なお、ヤマウラの調査では不正に引き出された金は総額26億円を超えるとされ警察は余罪についてさらに調べています。

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