衆議院東京15区の補欠選挙をめぐり、「つばさの党」の代表ら3人が、ほかの候補者の街頭演説を妨害した疑いで警視庁に逮捕された。

公職選挙法の自由妨害の疑いで逮捕されたのは、「つばさの党」の代表の黒川敦彦容疑者(45)と幹事長の根本良輔容疑者(29)、運動員の杉田勇人容疑者(39)の3人。

3人は4月16日、衆議院東京15区の補欠選挙で、ほかの候補者が演説している近くで電話ボックスの上にのぼって大音量で演説するなど、50分間に渡り、候補者の演説を妨害した疑いが持たれている。

「つばさの党」は選挙終了後も、東京都の小池知事やタレントの自宅の前で街宣活動などを行っていた。

黒川容疑者らについては、ほかの候補者の選挙カーを執拗(しつよう)に車で追跡し、通行を妨害した疑いでの立件も視野に、警視庁が特別捜査本部を設置し、捜査を進めている。

一方、3人の逮捕を受けて17日午後、小池知事は「民主主義の基本である選挙でこのような形で物事が起こっていいのか」と「つばさの党」の行為を批判した。

東京都・小池知事「政治に関する無関心どころか、政治への嫌悪感をさらにと言ったら今も嫌悪感があるようだが、それを深めてしまうのではないかと、大変そっちを心配している」

また小池知事は、同じようなことを繰り返す動きが出てくるのではないかとの懸念を示した。

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