(解説:吉田裕美気象予報士)
岩手県内は16日の夜から17日にかけて荒れた天気になりました。
県内全般に風が強まり、盛岡市内では倒木の被害がありました。
17日の朝9時ごろ、盛岡市本宮の県道沿いにある街路樹が幹の真ん中から折れて車道にはみ出していました。
新緑を大きく揺らす風を「青嵐」と呼びますが、17日はまさに嵐を思わせるような荒れた天気になりました。
最大瞬間風速は遠野で5月の観測史上最も強い25.6メートルを観測しました。
雫石は23.7メートル、盛岡は20.1メートルで3月29日以来7週間ぶりに20メートルを超えました。
荒れた天気の原因はこの雲の渦巻き「寒冷渦」です。
17日は、くるくると渦を巻きながら近づいてきた雲が県内にもかかりました。
ただ夕方以降は寒冷渦が離れていき、風の強い状態もおさまってきているので、天気が回復に向かいそうです。
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