映画「テルマエ・ロマエ」の撮影に使われた場所を見学する親子連れら=千葉県鋸南町の元名採石場跡地で‎2024年‎5月‎18日午前‎10時33分、岩崎信道撮影

 映画やテレビドラマのロケ地となった千葉県鋸南町の元名採石場跡地で18日、撮影で使われた場所を巡ったり、車で悪路を走ったりするイベントが開かれた。親子連れなど約130人が参加した。

 町によると、普段は一般の立ち入りを禁じているエリアということもあるため人気が高く、定員の4倍超の応募があったという。

雨水と地下水がたまった池は常に水量が一定で、撮影場所として人気があるという=千葉県鋸南町の元名採石場跡地で2024年‎5月‎18日午前‏‎10時57分、岩崎信道撮影

 ロケ地巡りは午前と午後の2回実施。参加者たちは町職員の説明を聞きながら、損害保険会社のテレビCMで俳優の阿部寛さんが乗る車が立ち往生する溝や、常に一定の水量がある池などを約45分間、見学した。

 千葉市緑区から家族3人で来た自営業、宮崎昭さん(51)は、「普段は入れない場所なので貴重な経験。実際に撮影で使われた場所に立ってみると、それぞれの作品に親近感がわく」と話した。

 跡地は約280平方メートル。1971年に採石事業の登録がされ、32年間にわたって岩石の採取が行われた。2018年に町が跡地を購入し、ロケ地として活用を始めた。今年3月末までに、映画「テルマエ・ロマエ」、テレビドラマ「相棒」など188件の撮影が行われたという。【岩崎信道】

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