陸上自衛隊岩手駐屯地(岩手県滝沢市)は2024年5月20日、職場の後輩に暴行を加えたとして、40代の隊員を戒告の懲戒処分としました。
一方で、加害者の性別や暴行の回数など、詳細は明らかにされていません。

戒告の懲戒処分を受けたのは、東北方面特科連隊に所属する40代の2等陸曹です。

陸上自衛隊岩手駐屯地によりますと、40代の2等陸曹は2018年10月ごろから、2019年の5月ごろにかけて、職場の後輩にあたる隊員を指導する際に、複数回に渡り胸ぐらを掴むなどの暴行を加えたとされています。

2019年11月29日に、自衛隊内部の法令違反などを窓口に通報する「公益通報」により、暴行が発覚。

自衛隊の聞き取りに対し40代の2等陸曹は、「早く一人前になってほしかった」と動機について述べた上で、行為を認めて反省の態度を示しているということです。
また、現在(5月20日時点)も自衛隊での勤務を継続しているということです。

隊員の懲戒処分を受け、河内祐介東北方面特科連隊長は、「隊員がこのような不祥事を起こしたことを重く受け止め、おわび申し上げます。今後、これまで以上にハラスメントに対する指導を徹底し、規範意識の向上を図り再発防止に努めてまいります」とコメントしています。

一方、これまで陸上自衛隊岩手駐屯地が隊員の懲戒処分を公表する際は、処分された隊員の性別が示されていましたが、防衛省の規定にのっとり、隊員の特定につながる可能性があるとして、今回から非公表としています。

これに伴い、指導に関する内容や被害を受けた隊員の人数、暴行の回数も明らかにされていません。

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