三菱重工から引き渡された護衛艦やはぎ=長崎市飽の浦町で2024年5月21日午前11時51分、百田梨花撮影

 海上自衛隊の護衛艦「やはぎ」(基準排水量3900トン)の引き渡し式が21日、建造された長崎市の三菱重工長崎造船所であった。防衛省や同社の関係者ら約100人が参加した。

 2021年6月から建造され、全長133メートル、全幅16・3メートル、最大速力約30ノット。建造費は同型艦「あがの」と合わせて20年度予算で約943億円。従来の護衛艦に比べてコンパクトで、掃海艦艇が担っていた機雷排除をする簡易型機雷敷設装置などを備える。

自衛艦旗を手に護衛艦やはぎに乗り込む乗組員=長崎市飽の浦町で2024年5月21日午前9時38分、百田梨花撮影

 式典では演奏の中、乗組員約90人が乗船。艦上で増田和夫防衛事務次官が「階級や性の別なく、ワンチームとして団結し、我が国の防衛においてやはぎに搭載されている最新の能力をいかんなく発揮してほしい」と激励した。艦長の田村真禎(まさよし)2等海佐は「最も明るく強い護衛艦を目指す」と語った。

出港の際に手を振る護衛艦やはぎの乗組員=長崎市飽の浦町で2024年5月21日午前11時50分、百田梨花撮影

 やはぎは約3年かけて建造してきた三菱重工の従業員らに見送られ、京都府舞鶴市に向けて出港した。【百田梨花】

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