おととし、福山市でスポーツカーを時速およそ120キロで運転して軽自動車に衝突し、当時9歳の女の子を死亡させるなどの罪に問われている医師の男の裁判で、検察は禁錮3年を求刑しました。

起訴状などによりますと、福山市の医師の男(37)はおととし6月、福山市霞町の交差点で、運転していたスポーツカーを右折してきた軽自動車と衝突させ、軽自動車に乗っていた当時9歳の女の子を死亡させるなどした罪に問われています。

現場の制限速度は時速50キロでしたが、男はおよそ120キロで走行していました。
21日の初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認め、その後の被告人質問で、過去に3回、速度違反をしていたことを明らかにした上で、「せっかちな性格で速度メーターは見ず、経験を元に体感で運転していた」などと述べました。

検察は「自らの運転技術を軽々しく信じて高速で運転を行った結果、重大な事故に至っており、その過失は大きい」として禁錮3年を求刑。

一方、弁護側は「被告は二度と運転しない旨を誓っている」として、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は来月4日に言い渡されます。

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