警察庁の露木康浩長官は21日、韓国警察庁の尹熙根(ユン・ヒグン)長官と東京都内で会談し、サイバー空間の脅威や国境をまたいだ組織的犯罪など分野で協力関係を強化する方向で一致した。日韓の警察トップが会談するのは2010年にソウルで開催されて以来14年ぶり。

両長官は、北朝鮮を背景とするサイバー犯罪への対応、海外の拠点から電話やSNSを経由して金銭をだまし取る国際的な詐欺グループの摘発、生成AI(人工知能)を悪用した犯罪への対応といった分野で捜査協力や情報共有を強化する方針を確認した。

露木長官は「両国共通の課題が山積している。相互の協力関係がさらに強化されるように今日の会議を実りあるものにしたい」と話した。

警察庁によると、前回は10年に日韓警察当局のトップが会談した。当時の安藤隆春長官が、犯罪のグローバル化に対応するため高級実務者協議の定例開催や暴力団情勢などでの平素からの情報交換について合意した。

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