【ロサンゼルス=共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の口座から不正送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳の水原一平容疑者(39)が、米大リーグ機構(MLB)から永久追放処分を科される可能性があると14日、全国紙USAトゥデー(電子版)が伝えた。MLBが連邦当局の捜査終了後に大谷選手から事情を聴いて、被害者である同選手の潔白を認めるとの見通しも報じた。

ニューヨーク・タイムズ紙は14日までに、違法賭博問題の発覚直後に水原容疑者が大谷選手に口裏合わせを依頼していたことも伝えた。3月20日のソウルでの開幕戦直後、水原容疑者が選手や球団関係者らの前で英語で「大谷選手が胴元への借金を肩代わりしてくれた」と虚偽の説明を行い、大谷選手にはつじつまを合わせるための偽装を頼んだが、拒否されたという。説明に疑念を持った大谷選手は2人で話し合った際、同容疑者からお金を盗んでいたことを打ち明けられたと報じた。

連邦地検によると、水原容疑者は大谷選手の口座から違法賭博の胴元側に1600万ドル(約24億5千万円)以上を不正送金した疑いがあり、次の5月9日の手続きで罪状認否を行うとみられる。

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