夕暮れに浮かび上がった鎮魂のちょうちんの明かり=熊本県阿蘇市で2024年4月15日午後6時57分、吉田航太撮影
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 2016年4月14、16日に最大震度7の激震が発生した熊本地震から8年。被災地では追悼の式典やイベントが開かれた。

 熊本県阿蘇市の阿蘇神社前の広場では15日、復興と体験の継承を願う約1150個のちょうちんが夕闇を優しく照らした。神社前の広場で6日から開催中の「阿蘇ちょうちん祭」。地震で損壊した神社楼門の復旧に合わせ、23年12月に地元商店街を中心に企画して初開催し、2回目の今年からは地震の時期に合わせて実施されている。「本震」発生日の16日夜までともされる。阿蘇市商工会青年部長で実行委員長の山部雄作さん(38)は「地震を思い出し、継承する機会にしたい」と意気込む。

 「前震」があった14日には、熊本県の追悼式が県庁敷地内に新設された祈念碑前で実施され遺族や蒲島郁夫知事ら28人が出席。前震と本震で震度7を2回記録した同県益城町では、住民らが竹灯籠(とうろう)に明かりをともし、前震発生時刻の午後9時26分には約50人が黙とうした。【吉田航太】

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