記念講演を終え、花束を手に会場を出る渡辺えりさん=山形市の市立第六小で2024年5月24日午前11時14分、竹内幹撮影
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 山形市出身の俳優で劇作家、渡辺えりさん(69)が24日、創立90周年を迎えた母校の市立第六小を訪れた。在校中の思い出を語るとともに、絵本の読み聞かせなどで児童たちと触れ合った。

 渡辺さんは記念講演で、低学年のころにいじめられた体験を語るとともに、3年生で出会った恩師に作文を褒められるなど、自信がついて立ち直った経緯を話した。

 当時の体験を元にした岸田戯曲賞受賞作「ゲゲゲのげ」の創作秘話も披露。詩や芝居など創作活動の大切さを語ると、「私たちは知らないことばかり。今も学ぶことが多い。皆さんにはこれからもいろんなことに興味を持ってほしい」と呼びかけた。

 低学年の児童たちには山形県出身の童話作家・浜田広介の絵本「泣いた赤おに」の読み聞かせをした。感情豊かな渡辺さんの朗読に、児童たちは引き込まれていった。最後に児童手作りの記念品を手に笑顔で写真に納まった渡辺さん。今度読んでほしい絵本のリクエストを受け、「また読んであげるね」と再会を約束した。【竹内幹】

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