神戸市中央区の神戸元町商店街で3月、男性(87)が運転する軽乗用車が猛スピードでワゴン車と衝突し3人が死傷した事故で、事故直後に採取された男性の血液から基準値の約2倍のアルコールが検出されていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、運転前に飲んだとみられる開封された紙パックの日本酒が自宅で見つかり、県警が押収。男性は「ご飯を流し込むために酒を飲むことがあり、はっきり覚えていないが飲んだかもしれない」と説明したという。県警は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの疑いで捜査し、危険運転致死傷容疑の適用も検討する。

事故は3月13日午後10時20分ごろ発生。歩行者専用道だった商店街のアーケードに侵入、西に向かって走行していた男性の軽乗用車が、前方のワゴン車に衝突した。男性は骨折の重傷、助手席にいた妻(82)が死亡した。ワゴン車の男性会社員(27)も軽傷を負った。

軽乗用車の男性は事故直後「車が暴走した」と話していたが、車体に不具合は見つからず、県警が詳しく聴いたところ「ブレーキと間違ってアクセルを踏んだ」と説明したという。〔共同〕

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