大阪公立大のキャンパス内で青酸カリ(シアン化カリウム)などの毒物が紛失した問題で、大阪府警が窃盗の疑いで男を逮捕したことが28日、捜査関係者への取材で分かった。府警は、経緯や盗まれた毒物の使途を詳しく調べる。

大学は16日、教員の研究室で鍵付きの箱に保管していた青酸カリ25グラムと、シアン化ナトリウム25グラムの毒物計50グラムを紛失したと発表。青酸カリは人が口にすれば200〜300ミリグラムで死に至る。

最後に保管を確認したのは昨年6月下旬で、今年5月2日に棚卸し作業をした際に、紛失に気付いたという。

大学は27日に、保管庫の鍵を教員が管理するなどの再発防止策を公表した。

府警に被害届を提出、受理されていた。〔共同〕

  • 【関連記事】大阪公立大学、青酸カリなど紛失 160~250人分の致死量

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。