「世界最高齢の女性ビューティーアドバイザー（化粧品の専門家）」としてギネス世界記録に登録されている福島市の堀野智子さんが今年4月9日に101歳となり、自身が保持していた記録を更新した。5月27日に福島市で記録の更新式が行われ、堀野さんは「大好きな仕事を死ぬまで続けていきたい」と笑顔を見せた。
堀野さんは1923年に5人きょうだいの長女として生まれた。23歳で結婚して3人の子どもを出産し、62年に39歳で化粧品大手「ポーラ」（東京都）の「ビューティーディレクター（プロ販売員）」となった。勤続61年で販売員としての累計売り上げは1億2670万円（今年4月末時点）に上り、現在もポーラ桜水ショップ（福島市森合）で活動している。100歳に達していた昨年8月、ギネス世界記録に登録された。
この日の更新式で堀野さんは、ギネス世界記録の公式認定員から「偉業を2年連続で世界に発信できることを光栄に思う」とお祝いのメッセージとともに認定証を受け取った。ビデオメッセージを寄せたポーラの及川美紀社長は「私もポーラのみんなも元気をもらっている。堀野さんの元気の源はたくさんの方とお話しすることと、忘れない向上心だと思う」と祝辞を述べた。
式典終了後、報道陣の取材に応じた堀野さんは「お客さんを喜ばせたい、きれいにしてさしあげたい。年齢のことはあまり考えず、ただ毎日を夢中で過ごしていたら、気付けば100歳になり皆さんに祝福されてびっくりしている」と振り返った。
新型コロナウイルス禍を境になかなか客先を訪問したり、対面での化粧品の相談に応じたりするのが難しくなる中でも、きめ細かく電話でお客さんと連絡を取り合って現在も精力的に活動を続けている堀野さん。「自然体で、お客様に親しみを持って信頼されることが一番大事」と仕事の秘訣（ひけつ）を語った。【岩間理紀】
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