京都の観光名所・八坂神社が迷惑行為に対策を打った。
それは、参拝で使用する「鈴緒」を使えないようにするというもの。一体、何があったのだろうか。
1200年以上の歴史があり、京都・祇園の街を見守ってきた八坂神社。
あとを絶たないという迷惑行為は、こんな内容だった。
力いっぱい鈴緒を振る外国人観光客。
関係者とみられる男性が、すぐそばで撮影をしている。
目撃されたのは2023年11月。動画を撮影した男性によると、観光客はアトラクションのように楽しんでいて、思わず止めに入ったという。
撮影した男性「これではちょっといけないと思って、『ストップ』というと、彼らは非常に不愉快な不審な顔をしていた。彼らはわかっていなかったようだった。外国人に対して、神社仏閣に対しての日本文化の礼儀作法等を知って、京都観光に来てほしい」
23日には、SNSに投稿された情報が瞬く間に拡散。
夜の神社で、鈴緒の鈴を柵にたたきつけて遊ぶ外国人グループを注意したところ、ののしられたというもの。
こうした行為を受け、八坂神社がついに苦渋の決断を発表した。
八坂神社ウェブサイトより「御本殿の鈴の緒を17時頃~翌6時頃まで上げております。鈴を鳴らしてのお参りはできません」
国宝でもある本殿ではこれまで、夜の間でも、鈴を鳴らして参拝することができた。
正月など参拝者が多い時期にも、鈴緒を柱にくくっていたが、今後は、夜鳴らせないようにするという。
外国人観光客の迷惑行為について、街の人からは「それは困りますよね。やっぱり京都なんで、神様大事にしてる人多いと思う」、「寂しいけど致し方ないのかな...。前はよかった、ちゃんとできたことがだんだんできなくなってくるのも時代が流れてる」などの声が聞かれた。
迷惑行為は外国人だけでなく、酔っぱらった日本人からも受けたことがあるという。
八坂神社は、今回の対応について「これまでにも、乱暴に扱われ、鈴が落ちるなどトラブルは起きていました。夜間に鈴緒を上げる対応は前々から検討していたものです」としている。
さらに、「迷惑行為を目撃した際、トラブルを避けるためにも、自分からは注意せず、警備員に伝えてほしい」としている。
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