旧優生保護法のもとで不妊手術を強制されたとして札幌市の80代の男性が国に賠償を求めた裁判で、5月29日に最高裁で原告本人から意見を聞く弁論が開かれました。

 この裁判は旧優生保護法のもとで障害などを理由に不妊手術を強制されたとして、札幌市の小島喜久夫さん(82)が国に賠償を求めているものです。

 2023年3月の2審判決で札幌高裁が国に賠償を命じましたが、これを不服として国が上告受理を申し立てていました。

 5月29日、最高裁大法廷での弁論で、小島さんは「自分で自分の人生を決めたかった。それができなかったことが悔しいです」と訴えました。

 今後は最高裁が旧優生保護法を憲法違反と認めるのかとあわせて、不法行為から20年がたち、賠償を求められる「除斥期間」をどのように判断するのかが焦点となります。

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