今年の「平和への誓い」を読み上げる、被爆者代表の三瀬清一朗さん=長崎市役所提供

 長崎市は30日、長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる被爆者代表に、長崎平和推進協会継承部会員で証言活動を続ける三瀬清一朗さん(89)=同市=を選んだ。三瀬さんは記者会見で「いかに平和がありがたいか、いかに人間の命が尊いかを訴えたい」と話した。

 三瀬さんは10歳の時、爆心地から約3・6キロの同市の自宅で被爆。爆心直下にいた2~12歳のいとこ5人を含む親族7人が原爆の犠牲になった。2014年から同継承部会に所属して修学旅行生らに体験を語り、23年の講話回数は78回に上った。

 被爆者代表は17年から公募制となり、今年は県内外の11人から市の選定審査会が選んだ。【尾形有菜】

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