栃木・那須町で、高校生ら8人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故の裁判で、30日、教師3人に禁錮2年の実刑判決が言い渡された。

この事故は2017年、那須町のスキー場近くで雪崩が発生し、登山の講習会に参加していた大田原高校の生徒7人と教師1人が死亡したもので、責任者だった猪瀬修一被告ら教師3人が業務上過失致死傷の罪に問われている。

宇都宮地裁は判決で、「学校教育活動の一環として安全確保が強く求められる中、雪崩発生の危険性を予見することは十分に可能であった」と指摘した。

そのうえで、「相当に重い不注意による人災であったと言わなければならない」と述べ、猪瀬被告ら3人に禁錮2年の実刑判決を言い渡した。

息子を亡くした奥勝さん「ずっとわたしたちが訴えてきたことです。人災であったと。それをちゃんと読み上げていただいた。息子には1つ大きな区切りになったよって伝えたいと思います」

また、息子を亡くした高瀬晶子さんは、「3人には裁判所が下した決断を真摯(しんし)に受け止めてほしい」と語った。

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