6月1日から月に1日営業するカフェのPRをする大分大生ら=大分市大手町3で2024年5月22日午前11時58分、神山恵撮影

 「夜の街」の印象が強い大分市の歓楽街、都町で昼間にカフェを開き、治安の悪いイメージの改善につなげよう――。こんな取り組みを、大分大経済学部の学生が6月1日から始める。月1日、スナックを間借りしてカフェとして営業。同学部社会イノベーション学科4年の佐々木千夏さんは「若者でにぎわう都町を作りたい。来店、お待ちしています」と呼び掛けている。

 都町にあるスナック「momoKA都町店」を借り、「cafe lantern」とする。1日は午前11時から午後2時半まで営業し、サンドイッチ(600円)やコーヒー(400円)などを提供する他、事前に連絡があれば、テークアウトにも対応する。

 同学科は、地域社会の課題解決などを実際に経験しながら、「社会に新たな価値を生むイノベーション」を研究している。今回の企画は、同学部の渡辺博子教授(産業経済論)が2023年12月の講義に都町の女性経営者のグループを招き、町の発展について学生と議論したことがきっかけとなった。

 学生からは「都町は昼は店が閉まっており、夜は危なそう」との意見が出た一方、夜に限定されない町づくりとして「昼の店舗活用」の提案があり、都町でスナックを経営する佐藤理沙さんが店舗提供に応じた。

 7月以降の営業日などは、写真投稿アプリ「インスタグラム」のアカウント(@_CAFE.LANTERN)に掲載する。【神山恵】

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