去年12月、福山市のスーパーで店員を脅して現金を奪い強盗などの罪に問われているフィリピン国籍の男の裁判で、広島地裁福山支部は懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、フィリピン国籍で技能実習生のトレンティノ・ハロルド・カルデロン被告(29)は、すでに逮捕・起訴されている徳田正二郎被告(29)と共謀して、去年12月、福山市瀬戸町のスーパーで店員に拳銃のようなものをつきつけて脅し、現金およそ52万円を奪った罪に問われています。

31日の判決公判で広島地裁福山支部の松本英男裁判官は、「被告は凶器を準備しており計画性が認められる」「借金を返済するための金欲しさに犯行に及んでいる点で強い非難が向けられるべき」などと指摘。

その一方で、「被害弁償を行い被害者と示談を成立させ反省の態度を示している」などとし、懲役5年の求刑に対し懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

弁護側は、控訴しない方針を示しています。

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