特殊詐欺で使われる警視庁の偽サイト。本来はない「逮捕状」「資金調査」という項目がある=警視庁提供

 警視庁の偽ウェブサイトに誘導し、現金をだまし取る新たな手口の特殊詐欺が3月以降、複数確認されたとして、同庁が注意を呼び掛けている。

 警視庁特殊詐欺対策本部によると、この手口では最初に、同庁の職員を名乗る人物が電話で、「あなたの逮捕状が出ている。警視庁のサイトで確認できる」などと告げる。その際、ネット交流サービス(SNS)を通じてやり取りするよう求められ、偽サイトにつながるURLが送信される。

 電話を受けた人が偽サイトの「逮捕状」の項目をクリックし、氏名や電話番号を入力すると、自身の名前が記載された逮捕状が表示される。「取り下げるには現金が必要」などと再び電話で要求され、SNSで送金先の口座が送られてくるという。

 偽サイトには「資金調査」という項目もあり、口座番号や暗証番号などの情報を記入するよう誘導するケースもあるとみられる。【遠藤龍】

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