2023年4月、暴力団の組長を包丁で刺し殺害しようとしたとして殺人未遂などの罪に問われている男の初公判が6月5日に岡山地裁で開かれ、男は「殺意は最初からなかった」などと起訴内容を否認しました。

起訴状などによりますと、津山市井口の無職、飯尾章二被告(71)は2023年4月、岡山市の指定暴力団、池田組傘下の組長の自宅で、持っていた刃渡り約15センチの出刃包丁で組長の首の後ろを刺し、殺害しようとしたなどとされています。

初公判で飯尾被告は、「殺意は最初からなかった。そこは譲れない」などと起訴内容を否認しました。

検察側は冒頭陳述で、元暴力団員の飯尾被告が慕っていた組長に対し、個人的に怒りを募らせた犯行で「首を包丁で10センチほどの深さまで刺したことは人が死亡する危険な行為であることは明らか」などと指摘しました。

一方、弁護側は飯尾被告に殺意はなく首に包丁が刺さったのは偶然だったなどとして飯尾被告には傷害罪が成立すると主張しました。

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