札幌市で大型RV車が乗用車に追突して3人が軽傷を負ったひき逃げ事件で、逮捕された男は逮捕前、3週間近くに渡りホテルなど数か所を転々として逃走していたことが分かりました。

 ひき逃げなどの疑いで6月4日に送検されたのは札幌市中央区の会社役員、工藤達人容疑者(53)です。

 工藤容疑者は5月14日午前9時40分ごろ、札幌市中央区南10条西10丁目の国道230号線で大型RVを運転中、信号待ちをしていた乗用車に追突し、3人にケガを負わせたまま車両を放置して逃走した疑いが持たれています。

 乗用車には札幌市役所の男性職員3人が勤務のため乗車していて、首や腹部を打つなど軽傷です。

 工藤容疑者は車からから降りて「大丈夫ですか?」などと3人に声を掛けたあと走って現場から逃走していました。

 RVは工藤容疑者名義ではない修理業者の代車で、ドライブレコーダーの解析などから工藤容疑者が浮上しました。

 工藤容疑者は事件から約3週間後に逮捕されましたが、その後の調べで、逃走期間中はホテルなど複数か所を転々としながら逃走を続けていたことが分かりました。

 6月3日、札幌市中央区内のホテルから事件後使用していた車両に乗り込もうとしたところを警察官に身柄を確保されていました。

 調べに工藤容疑者は「白色のハマーに乗って前の車にぶつかり怖くなって逃げた」と容疑を認めています。

 警察は工藤容疑者が当時、酒や薬物を含んだ状態でRVを運転していた可能性も視野に調べを進めています。

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