岩手県一関市内で農地が石灰の砂などで白く覆われて耕作できなくなり、違反転用にあたるとされている問題で、市はこの農地に関連する国や県からの交付金について年度内に返還する方針を示しました。
この問題は一関市内で、石灰の砂などで白く覆われ耕作できなくなった農地が、あわせて16.3ヘクタール確認されているものです。
6月5日は市議会の調査特別委員会が開かれ、この農地をめぐる市の報告書が県に受理され、違反転用とみなされていることが報告されました。
この農地については原状回復することが必要で、法令では盛り土を撤去する方法が原則とされています。
しかし費用が27億円あまりに達すると見込まれることから、市の農業委員会は1億9000万円と試算されている盛り土の上に耕作可能な土をかぶせる方法で対応する案を含めて、国や県と協議する考えを示しました。
また市はこの農地に関連して支払われている交付金のうち、国や県の負担分約1億2000万円について、年度内に補正予算を組み返還する方針を示しました。
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