国家公務員法違反(守秘義務)容疑で逮捕された前鹿児島県警生活安全部長、本田尚志容疑者(60)が漏洩した疑いのある文書に、3月まで県警刑事部長だった人物の氏名や住所、電話番号などが問い合わせ先として記載されていたことが7日、関係者への取材で分かった。本田容疑者は、県警トップの野川明輝本部長が不祥事を隠蔽しようとしたことが漏洩の動機と主張。県警は経緯を詳しく調べている。
鹿児島簡裁は5日の勾留理由開示手続きで本田容疑者について、霧島署員のストーカー容疑事案の処理結果を印字した書面を、札幌市の第三者に郵送した疑いがあると説明。警察庁によると、ストーカー事案の被害女性の氏名も含まれていた。
野川本部長は6日、報道陣の取材に応じ「事件捜査の中で必要な確認を行う」と話し、「隠蔽」について否定も肯定もしていない。
事件を巡り、松村祥史国家公安委員長は7日の閣議後記者会見で「警察庁でも今後、県警の捜査結果を踏まえ、必要な監察が行われるよう指導したい」と述べた。〔共同〕
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