東海地方は梅雨入りしていませんが、湿度が高くなるこの時期に、「熱中症」への注意が必要です。

 この時期注意すべきなのが「梅雨型熱中症」です。総合大雄会病院救命救急センター長の北原雅徳医師によると、通常人間は汗をかくことで体温を下げようとしますが、この時期湿度が高いと汗をかいても蒸発しないで熱がこもるので体温を下げることができず、熱中症になるリスクが高くなるといいます。

 6月6日には、桑名市で小学生4人に熱中症の症状が出ましたが、特に子供は汗をかく量よりも水分補給を劣りがちです。成人に比べても体調管理・自己管理などまだ理解できていない部分もあるため注意が必要です。

 子供を熱中症から防ぐために、北原医師によると汗をかく量にもよりますが、大人は2リットルの水を、小学生なら1.5リットルほどの水を分割して飲むのが基本といいます。一気にではなく、こまめに飲むことが大切です。

 その上で湿度が60%〜70%を超えると汗が乾きにくくなるので、風通しの悪いところには長居せずに早く移動することが重要です。子供や高齢者は自分から訴えられない事もあるので、周囲のサポートが必要です。

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