立ち入り検査のためホンダ本社に入る国交省の担当者(10日午前、東京都港区)

自動車メーカーの「型式指定」を巡る認証不正問題で、国土交通省は10日午前、道路運送車両法に基づきホンダの本社に立ち入り検査に入った。

一連の問題で立ち入り検査はトヨタ自動車、ヤマハ発動機、スズキに続き4社目。同省はマツダも近く立ち入り検査する。

国交省によると、ホンダは生産を終えた22車種で騒音試験に不正があった。不正があった車種数は最も多く、実際は法規と異なる重量で試験をしたが、成績書に規定内の重量で行ったデータとして記載していた。

ダイハツ工業などの認証不正を受け、内部調査を求めた85社のうち68社が調査を終了し、トヨタ、スズキ、ヤマハ発動機、ホンダ、マツダの5社で生産終了分を含む計38車種の不正行為が判明した。

同省は立ち入り検査で開発に関する資料などを調べて経緯や悪質性を検討し、行政処分の要否を判断する。

ダイハツや豊田自動織機の認証不正では型式取り消し処分のほか、組織体制の改善を求める「是正命令」が出た。

【関連記事】

  • ・スズキ本社に国交省が立ち入り 認証不正問題、3社目
  • ・トヨタ本社に立ち入り 国交省、認証不正の経緯を調査
  • ・日銀「車生産下押し長期化」 中部の6月景気判断維持

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。