自動車メーカーの「型式指定」を巡る認証不正問題で、国土交通省は10日午後、道路運送車両法に基づきマツダの本社に立ち入り検査に入った。同日午前にホンダの本社にも入っており、今回の問題で不正があった5社すべてに立ち入り検査が入った。
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マツダは「ロードスターRF」と「マツダ2」の2車種について、出力試験でエンジン制御ソフトを書き換えていた。
ホンダは、生産を終えた22車種で騒音試験に不正があった。不正があった車種数は5社中で最も多く、実際は法規と異なる重量で試験をしたが、成績書に規定内の重量で行ったデータとして記載していた。
ダイハツ工業などの認証不正を受け、内部調査を求めた85社のうち68社が調査を終了し、トヨタ自動車、ヤマハ発動機、スズキ、ホンダ、マツダの5社で生産終了分を含む計38車種の不正行為が判明した。
同省は立ち入り検査で開発に関する資料などを調べて経緯や悪質性を検討し、行政処分の要否を判断する。
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