気象庁は10日、昨年春から続いていた南米ペルー沖の赤道付近で海面水温が高くなるエルニーニョ現象が終息し、平常の状態になったとみられると発表した。今秋にかけて、水温が下がるラニーニャ現象が発生する可能性が高いとしている。影響で、日本では夏に気温が高くなる恐れがある。

気象庁によると、5月のペルー沖の海面水温は、エルニーニョ監視のために定められた基準値と同じだった。

今後は、基準値に近いか、ラニーニャ現象を示す基準値より低い水温になると見込んでいる。秋にかけて、エルニーニョもラニーニャも発生しない状態が続く確率40%、ラニーニャが発生する確率60%としている。

ラニーニャは、日本では夏の猛暑につながるとされる。気象庁は5月に発表した6〜8月の3カ月予報で、ラニーニャが発生するか、近い状態になれば、全国的に気温が平年より高くなる可能性があるとしている。〔共同〕

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