電子マネーを悪用した詐欺を未然に防ごうと、長野県警が騙された人が手にしやすい偽の「ダミーカード」を作り、コンビニエンスストアに設置しました。

警察から長野県千曲市のコンビニエンスストアに贈られたのは、電子マネーの「ダミーカード」。県内で初めて、プリペイド式の電子マネーカードのコーナーにダミーカード2種類が置かれました。

電子マネー詐欺の手口は「有料サイトの料金が未納」「パソコンがウイルスに感染している」などとSNSや電話で脅し、コンビニでカードを買わせるのが一般的です。

被害者がカードのID番号を教えると、犯人が入力して金を騙し取る仕組みで、2023年の一年間の県内の被害は39件、3200万円にのぼっています。

ダミーカードは、客がレジに出した際に店側が声がけをし、被害を防ぐのが狙いです。

ローソン更埴埴生店・竹内洋一店長:
「こういう見てわかりやすいものがあると店員も声掛けしやすいし、詐欺の防止に役立てればいい」

千曲警察署・村沢健一署長:
「電子マネーを悪用した詐欺被害が発生しているので、1件でも少なくするためにこういう取り組みをしていきたい」

県警ではこうしたダミーカードの設置を始めとした様々な対策を取ることにしています。

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