スマートフォン充電用の電源はベンチの下に格納されている=静岡県御殿場市深沢の御殿場プレミアム・アウトレットで、2024年6月11日午前11時30分、石川宏撮影

 災害などで停電が起きた時も来場者がスマートフォンを充電できて自動販売機の飲み物も飲めるようにと、御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市深沢)に11日、スマホ充電用の急速充電ベンチと、自販機に電気を供給する非常用電源ボックスが設置された。停電後もスマートフォン100台のフル充電が可能で、自販機は約4時間稼働するという。

 御殿場アウトレットには年間1000万人を超える買い物客が訪れ、災害時の対応が課題となっている。電源の設置は、非常用電源のアンカー・ジャパン、コカ・コーラ・ボトラーズジャパン、アウトレット運営の三菱地所・サイモンの3社が協力した。

非常用電源ボックス(自動販売機の右)と急速充電ベンチ(その右)の設置式=静岡県御殿場市深沢の御殿場プレミアム・アウトレットで、2024年6月11日午前11時20分、石川宏撮影

 スマホ用電源は容量1229ワット時でベンチ下に格納。一方、自販機用の非常用電源は容量2048ワット時で自販機の横に置かれた。施設の「ヒルサイド」区域では両電源を並べて設置し、「イーストゾーン」では別々に置いた。同様の電源は12、13両日、あみ(茨城県)▽りんくう(大阪府)▽ふかや花園(埼玉県)▽酒々井(千葉県)の各アウトレットにも導入される。

 コカ・コーラ・ボトラーズジャパンの小川真司・営業本部長は「地域や社会への貢献を目標に活動している。安心・安全で貢献したい」と話し、御殿場アウトレットの加藤健太支配人は「地震を含め何が起きるか分からない。最大限、災害に備えたい」と話した。【石川宏】

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