人気観光地で日本三大名瀑(めいばく)の1つに数えられる栃木・日光市の「華厳ノ滝」に、梅雨入りの遅れによる異変が起きていた。

落差97メートルを流れ落ちる眺めが最大の魅力だが、4年前と比べると明らかに水量が減り、ちょろちょろ状態となっていた。

岩肌ばかりが際立つ様子に、観光客は「水がゴーゴー流れて迫力があると良かったけど残念ですね」とがっかりしていた。

なぜ、こうなってしまったのか?原因は、水源である中禅寺湖にあった。

2024年は雨不足により、中禅寺湖の水位が激減し、例年に比べると50cmほども低下しているというのだ。

そのため華厳の滝につながる水門を調整して水の量を減らしており、華厳ノ滝の流れがほそぼそとしたものになっているという。

湖の水位が低くなったことで、観光船にも影響が出ている。

中禅寺湖遊覧船の山野井秀一支配人は、「観光の中心的な桟橋が2つともご利用できないということで、やむなく乗船を諦めてしまうお客さまもいます。早く梅雨に入って通常運航ができる状態を、従業員一同待ち望んでいる」と話した。

人気観光地で待たれる梅雨入りはいつになるのかが気になるところだが、1つのタイミングとみられているのが、6月16日だ。

関東・甲信の梅雨入りがここまで遅くなれば、2007年以来17年ぶりの遅い梅雨入りとなる。

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