「男性の相談相手になるだけで報酬がもらえる」とうたった副業サイトを巡る詐欺容疑などで男女26人が逮捕された事件で、女性らに架空の相談を持ちかける「サクラ」を「メールオペレーター」として一般の求人サイトで募集していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。求人サイトやSNS(交流サイト)で「平均月収48万円」などと募っていた。
警視庁によると、逮捕されたのは埼玉県川口市栄町2丁目、職業不詳、本間佳考容疑者(36)ら。26人のうち、本間容疑者ら21人が相談者や副業サイトの運営側を装ってメッセージをやりとりする「打ち子」で、月50万円ほどの報酬を得ていたという。
利用者を装って副業サイトで「実際にもうかった」などとうその投稿もしていた。本間容疑者は打ち子のリーダー格とみられる。
副業サイト名は「サポー(現ピーチリンク)」。全国の約8600人から約19億円をだまし取ったとみられ、警視庁などは10日に5都県の関係先11カ所を家宅捜索。パソコンや金庫、キャッシュカードなどを押収した。
同庁によると、このグループは「相談に乗るだけで報酬がもらえる」などとかたるサイトを運営。打ち子や、詐取した現金を引き出す「出し子」など役割を分担し、副業サイトの実態はなかった。
本間容疑者らの逮捕容疑は23年7〜9月、運営するサイトに会員登録した都内の40代女性に副業の報酬を得るための費用が必要などと偽り、現金計約40万円をだまし取った疑い。〔共同〕
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