カナダ西部バンクーバー市で現地在住の日本人男性シェフが6月5日に殺害された事件で、現地当局は、殺人の疑いで32歳の男を逮捕しました。

6月5日午前3時半頃、バンクーバー市東部の路上で現地在住のシェフ垣内航さん(32)が何者かに刺された状態で発見され、その後死亡しました。

警察は12日、垣内さんを殺害した疑いで、現場のほど近くでティモシー・イズボーン容疑者(32)を逮捕したと発表しました。

警察は、犯行現場に残された痕跡や、地域住民からの情報提供などで逮捕に至ったと発表していて、垣内さんとイズボーン容疑者には面識がなかったとみられるとしています。

同僚によると垣内さんは友人を家まで送り届けた直後に事件に巻き込まれたということです。

事件発生直後の取材では、垣内さんの友人は「めちゃくちゃいい人で、優しくて、人に恨まれることもないし、まさかこんな形で別れるとは思っていなくて、言葉にならない」と語り、バンクーバー市長も、「彼は優れたシェフだった」と異例の声明を発表しその死を悼んでいた。

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