金属缶製造のホッカンホールディングス(HD、東京)は11日、連結子会社の昭和製器(北海道小樽市)の社員が計約3億5千万円を私的に流用していたことが判明し、懲戒解雇処分にしたと明らかにした。昭和製器は3月27日、道警小樽署に被害届を提出した。

ホッカンHDによると、元社員は経理部門で取引先などへの送金業務を担当。2015年8月~24年3月、昭和製器の口座からインターネットバンキングで複数回にわたり、自身の口座に送金していた。金融機関から「不審な引き出しがある」と連絡を受けて同社が調査し、発覚した。元社員は私的流用を認めているという。

ホッカンHDは「大変遺憾。原因を究明し、再発防止策を策定する」とコメントを出した。

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