SNS型投資詐欺や特殊詐欺の被害救済をうたい自身の弁護士名義を無資格者に使わせたとして、警視庁捜査2課は13日までに、弁護士で元衆院議員の今野智博容疑者(48)=埼玉県深谷市=を弁護士法違反(非弁提携)の疑いで逮捕した。

同課は今野容疑者の弁護士名義を使って法律事務をしたとして、同容疑者の事務所スタッフを名乗っていた29〜51歳の男女10人についても同法違反(非弁活動)の疑いで逮捕した。同課は11人の認否を明らかにしていない。

同課は2023年9月〜24年3月、約900人から着手金名目で計約5億円を受け取ったとみて、実態解明を進める。

今野容疑者の逮捕容疑は23年12月〜24年1月ごろ、詐欺の被害者5人から着手金名目で計280万円を受け取り法律事務を行う際、弁護士資格がない10人に自身の弁護士名義を利用させた疑い。

同課によると、今野容疑者が代表を務める法律事務所はウェブサイトで「詐欺被害の返金請求手続きは弁護士にお任せください」として相談を募っていた。特殊詐欺の捜査の過程で名義貸しの疑いが発覚した。

今野容疑者の法律事務所のホームページによると、今野容疑者は05年に弁護士登録後、12年の衆院選に自民党公認で出馬し初当選。2期務めた後、17年の衆院選で落選し、20年に今野法律事務所の代表に就任した。

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