熊本市の路面電車「熊本市電」が2026年度から全国交通系ICカード(全国IC)による運賃決済を廃止する方針に関し、大西一史市長は13日、「動向を注視しながら見極めたい」と述べ、国の補助などの状況が変われば廃止を見直す可能性に含みを持たせた。市議会一般質問で答えた。
大西市長は取材に対し、国土交通省に機器更新費の補助を要望し「重く受け止める」と返答があったと説明。市民から「不便になる」との声が多数寄せられているとして「先行するバス事業者の状況などを注視し、状況変化を踏まえて判断したい」と話した。
熊本市電を運営する市交通局は5月、周辺のバス事業者が年内にも全国ICを廃止する方針を決めたことや、機器更新費の負担を理由に廃止方針を明らかにしていた。【中村敦茂】
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