回転遊具を試す子どもら=京都競馬場で2024年4月7日午前11時2分、矢倉健次撮影

 日本中央競馬会(JRA)の京都競馬場(京都市伏見区)のスタンド1階に20日、親子向けの大型屋内遊び場「PakaRun!」(パカラン)がオープンする。競馬場来場者のためのサービスの一環だが、馬券を購入しない一般市民なども利用できる。教育玩具・遊具の輸入・開発・販売や子どもの遊び場づくりをする会社「ボーネルンド」(東京都渋谷区)がプロデュースした。【矢倉健次】

さまざまな絵本がそろい読み聞かせもできるコーナー=京都競馬場で2024年4月7日午前11時3分、矢倉健次撮影

 660平方メートルの場内は四つのエリアに分かれ、生後6カ月から12歳までの子どもを対象に保護者(同伴者)を含めた5人までの20組が入れ替え制(40分ごと)で利用できる。入り口に最も近い「イマジネーションエリア」は1歳半以上の利用を想定し、多様な絵本やごっこ遊びができる道具がそろう。「ベビーエリア」は6~18カ月の赤ちゃんが、はいはいやよちよち歩きをしながら安全に遊べる玩具が用意され、親同士の交流の場にもなるよう設計されている。

 「アクティブエリア」と「パークエリア」はともに3歳以上を対象に想定。「アクティブ」にはクライミング、エアトラック、子どもが中に入って回転しながら進むサイバーホイールなど、大きな動きで屋外のような遊びができる器具を設置。「パーク」は明かり取りの窓もある吹き抜けの空間に、人工芝が敷き詰められ、木製の階段や滑り台を備えた大型遊具、複数の子どもらが乗れる回転式遊具などが置かれている。7日には、招待された近隣幼稚園の園児らが「広い広い、いっぱい(遊び道具がある)」と目を輝かせながら室内を走り回っていた。

 ボーネルンドの担当者は「それぞれのコーナーは京都らしくサクラ、カツラ、ヤナギ、モミジをモチーフとしている。幅広い年齢層の子どもたちがじっくり自分の居場所を選んで、屋内だが屋外のように活発に遊べるよう設計されている」と話した。競馬場内の同様の施設は、2019年に開設されたJRA中山競馬場(千葉県船橋市)に次いで2カ所目という。

 営業日は土日など中央競馬の開催日。午前10時から午後3時まで1時間ごとの入れ替え制で、1組が1日1回利用できる。利用申し込みは競馬場イベント参加アプリ(https://jra-fun.jp/sanka-app/)から。無料だが、京都競馬開催日は入場料が必要となる。問い合わせはボーネルンド(0120・358・518)。

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