一般拝観を再開した曹洞宗の総持寺祖院(15日午前、石川県輪島市)=共同

能登半島地震で被災した曹洞宗の総持寺祖院(石川県輪島市)が15日、5カ月半ぶりに一般拝観を再開した。巡ることが可能な区域は限られるが、当面は午前9時から午後3時まで無料で拝観できる。

寺によると、地震で仏殿や大祖堂、山門回廊など国の登録有形文化財となっている全17棟が被害を受けた。通常の拝観ルートを通行できない状況で、折れた柱や倒れた灯籠の修復も進んでいないが、被害の深刻さを伝える意図もあり、倒壊を防ぐ工事などを施して拝観再開にこぎ着けた。

この日は朝から、門の前で写真を撮ったり、境内を散策したりする人の姿がみられた。

総持寺は1321年、輪島市門前町に開創。福井県の永平寺と並ぶ本山に位置付けられてきた。明治時代に火災で大半が焼失し、本山が横浜市に移った後、輪島の地では総持寺祖院として再興された。〔共同〕

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