北海道留萌市の女子高生の殺害現場となった、旭川市の神居古潭地区にあるつり橋(15日午後)=共同

北海道旭川市で女子高生(17)がつり橋から石狩川に落とされ殺害された事件で、殺人容疑で再逮捕された無職、内田梨瑚容疑者(21)らが、被害生徒と会ってから殺害現場に連れて行くまで4時間ほどだったことが15日、捜査関係者への取材で分かった。道警は経緯を調べている。

捜査関係者への取材で、内田容疑者が「つり橋付近は防犯カメラがなく、夜間に人目につかない場所と知っていた」とほのめかす供述をしていることも分かった。

道警や捜査関係者によると、内田容疑者は殺害前日の4月18日夜、少年(16)と留萌市内の道の駅で生徒を車に乗せた。殺人容疑で再逮捕された19歳の無職女と少女(16)は途中から合流。少年と少女はその後、車を降りた。駐車場や路上、走行中の車内などで暴行を加えていたとみられる。

生徒が暴行される様子が記録された防犯カメラの映像や供述から、監禁は約4時間にわたっていたことが判明した。

内田容疑者と女が生徒をつり橋まで連れて行き、19日未明に殺害した疑いがある。

内田容疑者は、途中で加わった女を「舎弟」と呼んでおり「(事件に加わるよう)自分が誘った」との趣旨の供述をしている。道警は、内田容疑者が事件を主導したとみて調べている。

殺害された生徒の親族からの行方不明届を受け、道警が捜査を始めた。4月24日以降に恐喝の疑いで内田容疑者と少年を逮捕し、5月上旬には監禁容疑で2人を再逮捕するとともに19歳の女と少女を逮捕。今月12日に殺人容疑で内田容疑者と女を再逮捕した。〔共同〕

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