1964年の新潟地震から60年となった16日、当時の被害を振り返り、今後の防災対策を考える講演会が新潟市北区郷土博物館で開かれた。館長の伊藤健さんは、60年前の地震でも同市に津波が押し寄せたとし「事前にハザードマップを見て、避難方法を確認することが大事だ」と呼びかけた。
新潟地震では、広範囲で発生した液状化現象が注目された。伊藤さんは当時、液状化により多数の建物被害が出たと説明。その後の耐震基準の見直しに伴い、2016年の熊本地震の際、新基準の建物被害は小さかったとし、耐震化に「効果がある」と指摘した。
新潟地震は1964年6月16日に発生。新潟県下越沖を震源に、マグニチュード(M)7.5を記録し、新潟市では当時の震度階級で震度5を観測した。秋田、山形、新潟の計3県で26人が犠牲となった。〔共同〕
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