神奈川・鎌倉市の中でも人気の観光地・北鎌倉。
16日、大勢の観光客が歩道を埋め尽くし、駅のホームも多くの利用客でごった返していた。

この時期のお目当てといえば「アジサイ」。

訪れた人は「アジサイを見に来たんですよ。すごく咲いてて感動しましたよ」と話した。

アジサイが見頃を迎えた今、観光客が映えスポット目白押しの北鎌倉駅周辺に押し寄せ、大混雑となっている。

色鮮やかなアジサイを写真に収めていた親子。しかし、ひやりとする瞬間があったという。

横浜から来た男の子は「日傘を持ってた人の傘の先が目に入りそうになった」と話した。

アジサイ目当ての観光客で混み合う路上では、危険な場面も多く目についた。

鎌倉中心部から北鎌倉方面に向かう県道21号は、歩道が狭く、人1人が歩くのがやっと。
歩行者同士がすれ違うには、どちらかが車道にはみ出るしかない。

中には後ろを振り返り、車道を横断する人も。
こうした危険な横断も相次いでいる。

キョロキョロと左右を確認する高齢女性。
車通りが少なくなり、車道を横断しようとしたその時だった、後ろから来た自転車に全く気付かず、ぶつかりそうになった。

その後も、小さな子供を連れた家族など、車道を横断する人たちがあとを絶たなかった。

また、片側1車線の道路で目撃したのが、バイクの逆走。
渋滞を抜けようと、対向車線を平然と駆け抜けていった。約100メートル以上にわたる違反行為だ。

こうした状況には、周辺住民も危険を感じている。

さらに、男性に案内されたのは事故の現場。
車が石垣に突っ込み、立て看板のポールを根元からなぎ倒したのだという。

周辺住民は「怖い道ですよ、油断ならないよ。だから僕も気をつけて歩きます」と語った。

6月9日の日曜日には、実際に県道21号の横断歩道を渡ろうとした歩行者と車の人身事故が発生した。

歩行者は病院に搬送され軽傷。

県道21号を管理する藤沢土木事務所によると、付近には史跡などが多いため、歩道拡張の計画はハードルが高いと説明。
そのうえで、車の減速を促すような注意看板を設置するなど、地元の警察と相談しながら対策を講じているとしている。

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