包括連携協定を結んだ京都商工会議所の堀場副会頭(右)と京都外国語大の小野学長(18日)

京都商工会議所は18日、グローバル人材の育成と定着を目指し京都外国語大と京都外国語短大の2校と包括連携協定を結んだ。認知度が低いBtoB企業を中心に実習体験をおこなったり、学内説明会に出展枠を設けたりすることで京都企業への定着を図る。大学と包括連携するのは京都府立大に続き2例目。

協定では「グローバル人材の育成」、「産業人材の確保」、「京都文化の理解と発信」の3つをテーマに掲げた。中堅・中小企業の実習体験を今夏に予定するほか、経営者による講演会などもおこなう。

18日に開いた締結式で京都外国語大の小野隆啓学長は「京都企業のインバウンドだけでなくアウトバウンドな広報活動を手伝いたい」と述べた。堀場厚副会頭(堀場製作所会長)は「国際性を育んだ学生の力を生かすことで地域企業の発展や魅力ある街づくりに貢献できる」と指摘した。

2月から脳梗塞で療養中の塚本能交会頭(ワコールホールディングス名誉会長)については、堀場氏は感染症対策で面会できていないとした上で「(現体制では)副会頭が連携してチームワークよく対応している。会頭には早く復帰していただきたい」と話した。

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