昨年4月の東京都江東区長選を巡り、選挙運動の報酬として柿沢未途元衆院議員(53)側から現金を受け取ったとして、公職選挙法違反(被買収)の罪に問われた西垣誠被告(52)ら区議3人は19日、東京地裁の初公判で、いずれも起訴内容を否認した。公選法違反にならない「陣中見舞い」だったと主張した。

3人は西垣被告のほか、米沢和裕被告(64)と星野博被告(76)。

検察側は冒頭陳述で、保守分裂となった区長選で柿沢氏が木村弥生前区長(58)を支援すると把握した上で、選挙運動の報酬として現金を受け取ったと指摘した。

区議側は、票の取りまとめなどの具体的な指示は一切なかったとし、買収の意図は認識できなかったと反論した。

起訴状によると、3人は昨年2月、それぞれ20万円を受け取ったとしている。

事件では正式裁判が開かれた柿沢、木村両氏ら買収側全員に公選法違反罪の有罪判決が言い渡され、確定した。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。