約20年ぶりとなる新紙幣発行が7月に始まることを受け、警察庁の露木康浩長官は20日の定例記者会見で、発行に便乗して「従来の紙幣は使えなくなるとうそをつき、新紙幣との交換名目でだまし取る詐欺が発生する恐れもある」と述べ、注意を呼びかけた。
露木長官は「従来の紙幣が今後使えなくなるということはあり得ない」と強調。「社会や経済の安定を維持するには通貨に対する公共の信用が極めて重要だ」とし、「不審な通貨を見つけた場合には、直ちに警察や日本銀行に届け出をしていただきたい」と偽造紙幣にも注意するよう訴えた。
紙幣デザインの刷新は2004年以来で、1万円札、5千円札、千円札の3種類が対象。偽造防止策としては、肖像の3D画像が回転するように見えるホログラム技術を世界で初めて採用する。〔共同〕
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