宝塚歌劇団の宙組は、劇団員が急死した問題で中止していた公演を、20日、およそ9カ月ぶりに再開しました。
20日から再開された、宝塚歌劇団宙組公演「Le Grand EscaLier ール・グラン・エスカリエー」。
劇場には、開演前から多くのファンが訪れました。
宝塚歌劇団では、2024年9月、宙組に所属する劇団員(当時25)が死亡し、劇団側は上級生らによるパワハラを大筋で認めています。
一連の問題以降、宙組の公演は中止していましたが、およそ9カ月経った6月20日、「十分な準備期間を確保し、安心・安全に実施できる環境が整った」として、芝居は行わず、ショーのみで公演が再開されました。
公演を見に来たファンは…。
【公演を見に来た人】「無事に幕が開くことだけ、それだけを祈ってきました」
【公演を見に来た人】「楽しそうな、これぞ宝塚だなっていうような作品なので楽しみです」
心から喜ぶファンがいる一方、再開の時期を疑問視するファンも。
【公演を見に来た人】「責任に応じた行動は必要だと思うんです。そういうのが何もない状態で再演されると、何もなかったかのように、今までと同じような感じで元通りにやっていくのかなっていう疑いですよね。もちろん生徒さんに対する応援の気持ちはあります」
公演を見た人によると、開演前、村上浩爾理事長が、公演が中止されたことなどについて、「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪したということです。
劇団では、公演数を減らし、劇団員が利用できる外部相談窓口を設置するなどの改革を行っています。
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