19日、新潟・上越市役所で報道陣からマイクを向けられていたのは、上越市の中川幹太市長(49)だ。

中川市長は19日、「企業誘致のことについて不適切な発言がありまして、私としてはたくさんの方に心痛、大変な悩みを抱えるような発言をしたことについて、深くおわびをしたいと思っております」と謝罪した。

謝罪のきっかけとなったのは、学歴に関する市議会での発言。
飛び出したのは、18日の市議会でのことだった。

化学メーカーの新工場誘致に関する見解を問われ、中川市長が「3000人程度いる従業員のうち、研究開発をしている方々は270名程度。それ以外は工場での勤務で、基本的には高校を卒業したレベルの皆さん。頭のいい方だけが来るわけではない」という発言をしたという。

学歴差別と捉えられかねない、この発言。
議員から問題視する声が上がると、中川市長はその場で発言を撤回し謝罪。

2023年も、学歴に関して失言している中川市長。
失言が相次ぐ理由について、報道陣に「前回も一部そういうことがありまして、昨年の7月ですかね。今回も繰り返すということで、この分野についてはですね、私はとにかく考え方を改めていかなければいけない」と説明した。

「考えを改める」との発言に、記者が「どういう考えをどのように改めたんですか?」と質問すると、「ですので、先ほどの研究者とか高校生とかっていうところの対比の中で、表現方法が一部の人に非常に失礼なことであったというふうに反省しておりますので、その点について、気をつけて発言していきたい」と答え、さらに「表現方法が良くなかった?」と訪ねられると、「はい」と認めた。

また、別の記者からの「具体的にどういった考えを改める?」という質問には、「ですので、多種多様な人材が必要なので、それが上とか下ではないということを改めなければいけない」と答え、「上や下と思っていたことを改めるのか」と聞かれると、「そうです。全ての人たちがいないと成り立たないと思っている」とコメントした。

中川市長は、進退については「任期満了まで頑張る」と強調した。

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